カビはなぜ発生してしまうのか?
カビを生やさないようにするには?
カビを予防・防止するための対策や、カビの除去・カビ取り方法について説明します。
先日、テレビで部屋干しの危険性について特集していました。
カビ研究の第一人者で、生活環境のカビ、特に病原性のカビを専門に研究している先生によると、
部屋干しにはこんな危険があるそうです。
「部屋干しが原因で、呼吸器系のアレルギー疾患を引き起こす可能性がある」
免疫力が落ちている人だと、気管支不全や肺炎などの重篤な病気になる可能性があるとのこと。
では、カビはどんな環境だと生えやすいのでしょうか?
カビが好む環境とは?
湿度 65%以上
室温 20度から25度
カビの栄養源 ホコリ
梅雨の湿度が高い時期以外でも、この環境にしているとカビが生えるそうです。
例えば冬の時期。
今日は天気が悪いので、外に洗濯物を干せない。だから部屋干しにする。それでもなかなか乾かない。
そんな時エアコンかけたりしませんか?
実はエアコンにもこんな危険があるそうです。
「エアコンに発生するカビ「アスペルギルス」等で年間約500人が命を落とす」
つまり
部屋干しはなるべく避けたほうがよいとのこと。
部屋干しをすると余計に湿度が上がります。また、冬の時期、エアコンの暖房で乾かそうとすると、室内の温度も上がり、カビの発生しやすい環境を作ってしまいます。
洗濯物を外で干せないときは、できるだけ乾燥機を使うなどして、部屋の湿度を上げないことが、カビの発生を抑えることができて、健康的にもよい方法のようです。
そして、カビの発生源となるホコリの掃除も忘れずに。
1.換気を心がける。水蒸気が大量に発生する台所や浴室は常に換気扇をまわすようにする。1日3〜4回は窓を開けて、5〜10分程度、外気と室内空気を交換する。
2.家具の裏側は空気のよどみが発生するので、壁から5センチ以上離す。
3.押し入れやクローゼットは、物を詰め込みすぎないように気をつけ、空間をなるべく作る工夫をして、扉は10センチずつ開けておく。押し入れの空気の流れをよくするには、スノコを敷いたり、収納してあるものを整理整頓し、壁から5センチ以上離すのが効果的。押し入れの中にも空気の流れをつくりましょう。
エアコンから嫌な臭いがするときありませんか?エアコンの異臭の犯人は、カビや細菌です。エアコンの内部には、熱交換器が入っています。エアコンが稼動している間、その熱交換器はつねに結露している状態です。当然、カビや細菌がウヨウヨしています。カビや細菌にとっては絶好の繁殖場所です。夏に冷房した後は、毎日送風に切り換え、エアコン内を乾燥させると、微生物の数が著しく減少し、エアコン内部のカビを防止することができます。
カビを生やさないために、私たちが簡単にできる防止法は、カビの生育条件を1つでも断ち切ることです。「温度」「水分」「栄養」「酸素」の4つが代表的なカビの生育条件です。その中で私たちがコントロールできるのは水分しかありません。カビは湿気が大好きです。水分を断ち切ることでカビの繁殖を抑えましょう。室内湿度を65%前後にすれば、カビは繁殖しづらくなり、人も快適に過ごすことができます。